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介護ソフト・システム導入

【2026年版】ケアプランデータ連携システムとは|仕組み・導入・対応ソフト

公開日 2026.07.17 更新日 2026.07.21 執筆:介護情報ナビ編集部

【2026年版】ケアプランデータ連携システムとは|仕組み・導入・対応ソフト

ケアプランデータ連携システムは、居宅介護支援事業所と居宅サービス事業所の間で行うケアプラン関連情報の受け渡しを、紙・FAX・手入力からオンライン上のデータ連携へ置き換える仕組みです。導入を判断するときは、料金だけでなく、双方の事業所が利用しているか、介護ソフトが標準仕様に対応しているか、現在どれだけ転記・送付業務が発生しているかを確認します。

この記事の結論

  • ケアプラン第1表・第2表、サービス提供票の予定・実績などをCSVデータで送受信できる
  • 送信側だけでなく、やり取りする相手側もシステムと対応介護ソフトを利用しているほど効果が高まる
  • 通常のライセンス料は年21,000円相当だが、2026年7月17日時点では統合までフリーパスキャンペーンが延長されている
  • 2026年7月1日時点のWAM NET掲載件数は97,982件。利用先は公式マップで確認できる
  • 全国一律の義務ではないが、FAX・転記・確認の負担が大きい事業所ほど導入効果を見込みやすい
  • 2026年度下期に介護保険資格確認等WEBサービスへ統合予定。移行日と統合後の条件は公式の続報確認が必要
目次

ケアプランデータ連携システムとは

ケアプランデータ連携システムとは、居宅介護支援事業所と居宅サービス事業所の間で毎月やり取りするケアプラン関連情報を、安全なオンライン環境で送受信するための全国共通の仕組みです。厚生労働省が作成したケアプランデータ連携標準仕様を使い、国民健康保険中央会がシステムを構築・運用しています。

従来は、居宅介護支援事業所がサービス提供票の予定をFAX・郵送し、サービス事業所が実績を記入して返送する運用が一般的でした。受け取った側では介護ソフトへ再入力することがあり、送信、到着確認、転記、保管に時間がかかります。データ連携では、対応介護ソフトから出力したファイルを送信し、受信側が介護ソフトへ取り込むことで、同じ情報を何度も入力する工程を減らします。

利用者本人が操作するシステムではありません

ここでいうデータ連携の利用者は、主に介護事業所です。要介護者・家族がケアプランを閲覧・提出するためのサービスではなく、事業所間の事務を電子化する仕組みと考えると理解しやすくなります。

連携できる情報

公式サイトでは、計画書の第1表・第2表、サービス提供票の第6表・第7表などのCSVファイルを送受信できると案内しています。実際に出力・取込できる帳票や項目は、利用中の介護ソフト、対応する標準仕様のバージョン、サービス種別によって異なるため、ソフト会社の案内も確認してください。

主な情報主な送信方向データ連携で減らせる作業
ケアプラン第1表・第2表居宅介護支援事業所からサービス事業所印刷、FAX・郵送、ファイリング
サービス提供票・別表の予定居宅介護支援事業所からサービス事業所予定の再入力、配布、到着確認
サービス提供票・別表の実績サービス事業所から居宅介護支援事業所実績の転記、照合、返送

事業所とデータの流れ

1

送信側が介護ソフトからデータを出力

予定または実績など、送信する帳票を選び、ケアプランデータ連携標準仕様に沿ったファイルを作成します。

2

連携クライアントアプリで送信

送信先の事業所を確認し、対象ファイルをケアプランデータ連携システムへ送ります。

3

受信側がデータを受け取る

受信一覧で送信元、対象期間、サービス種別などを確認してファイルを取得します。

4

対応介護ソフトへ取り込む

受け取ったデータを介護ソフトへ取り込み、内容を確認して日常業務・請求準備へつなげます。

注意

「送信できた」と「介護ソフトへの取込が完了した」は別です

データを受信したあと、取込結果、対象利用者、予定・実績、エラーの有無を確認する運用が必要です。紙をなくすことだけを目的にせず、送受信から確認完了までの責任者と期限を決めてください。

導入すると業務はどう変わるか

業務紙・FAX中心データ連携後
送付印刷、宛先確認、FAX・郵送送信先を選び、ファイルを送信
受取FAX確認、仕分け、スキャン・保管受信一覧から対象データを取得
入力予定・実績を見ながら再入力介護ソフトへ取り込み、差分を確認
確認電話で到着確認、判読しにくい箇所を照会送受信状況とエラーを画面で確認
保管紙ファイルや画像データを整理送受信データと記録ルールに沿って管理

メリット

  • FAX・郵送・印刷にかかる時間と費用を減らせる
  • 同じ予定・実績を介護ソフトへ再入力する作業を減らせる
  • 手入力による転記ミス、判読ミス、入力漏れを抑えやすい
  • 送信・受信の状況を確認しやすく、到着確認の電話を減らせる
  • 月初・月末に集中するケアマネジャーと請求担当者の事務負担を平準化しやすい

公式サイトでは、やり取りにかかる業務時間を約3分の1に抑えられる研究結果と、年約80万円の削減見込みを紹介しています。ただし、これはすべての事業所に保証される効果ではありません。連携先の利用率、現在のFAX件数、職員単価、介護ソフトの取込範囲によって効果は変わります。自事業所の件数で試算することが重要です。

デメリット・導入前の注意点

  • やり取りする相手が未導入の場合、その相手とは従来のFAX・郵送が残る
  • 介護ソフトが標準仕様に未対応、または必要な帳票に未対応だと取込まで自動化できない
  • 初期設定、電子証明書、KJから始まる電子請求用IDの確認が必要
  • 送信先や対象月を誤るリスクは残るため、確認手順と権限管理が必要
  • システム停止・通信障害時に備え、期限直前を避ける運用と代替手順が必要

最も大きな注意点は、事業所間連携には相手がいることです。自事業所だけが導入しても、主要な連携先が使っていなければ紙・FAXとデータ連携の二重運用になります。導入前に、取引件数の多い居宅介護支援事業所・サービス事業所から利用状況を確認してください。

料金とフリーパスキャンペーン

通常のライセンス料は1事業所番号あたり年21,000円で、月換算すると1,750円です。ただし、2026年7月17日時点では、フリーパスキャンペーンが2026年度下期に予定される介護保険資格確認等WEBサービスへの統合まで延長されています。

確認項目2026年7月17日時点
通常のライセンス料年21,000円相当(月換算1,750円)
新規利用キャンペーン期間内の利用開始でフリーパスが適用
既存利用・未申請現行ライセンス更新時にフリーパスが適用され、以降1年間無料
フリーパス利用中公式案内では引き続きライセンス料無料
統合後の条件詳細決定後の公式案内を確認

無料でも周辺費用は確認する

介護ソフトの対応機能・更新費、初期設定支援、職員教育、端末整備などは、ライセンス料とは別に発生する場合があります。ソフト会社へ「標準仕様への対応」「送受信できる帳票」「追加費用」「設定支援」を確認してください。

対応ソフトの確認方法

「介護ソフトを使っている」だけでは、ケアプランデータ連携システムを利用できるとは限りません。国民健康保険中央会が公開するベンダ試験完了結果で、標準仕様V4への対応状況を確認し、そのうえで利用中の製品名・バージョン・契約プランが対象かをソフト会社へ確認します。

介護ソフト会社へ確認する項目

製品がケアプランデータ連携標準仕様V4に対応しているか
利用中のサービス種別と帳票が送信・受信の両方に対応しているか
現在のバージョンのまま使えるか、更新が必要か
オプション契約・追加料金・初期設定費があるか
取込エラーが起きた場合の問い合わせ先と支援範囲

対応製品の一覧は更新されます。比較サイトの古い一覧だけで判断せず、国民健康保険中央会「ケアプランデータ連携システム」のベンダ試験結果と、各社の公式情報を照合してください。

導入状況と普及の考え方

WAM NETの「ケアプランデータ連携システム利用状況」では、2026年7月1日時点の掲載件数が97,982件となっています。都道府県・市区町村・事業所名から利用事業所を検索できるため、自事業所の主要な連携先が掲載されているかを導入前に確認できます。

一方、掲載件数が増えても、すべての連携先とすぐにデータ交換できるとは限りません。実務上は、相手事業所の運用開始状況、双方の介護ソフト対応、利用者情報の登録、担当者間の取り決めまでそろって初めて業務削減につながります。

導入件数より「自事業所の上位連携先」を見る

全国の普及率だけで導入を決めるのではなく、月間の送受信件数が多い上位10〜20事業所の利用状況を確認します。主要連携先とのデータ交換から始めると、二重運用を抑えながら効果を検証できます。

義務化されているのか

2026年7月17日時点で、すべての介護事業所にケアプランデータ連携システムの利用を一律に義務付ける公式案内は確認できません。現時点では、事業所が業務量、連携先、対応ソフト、費用対効果を踏まえて導入を判断する仕組みです。

ただし、介護情報の電子化と標準化は国の方針として進んでいます。ケアプランデータ連携システムは2026年度下期に介護保険資格確認等WEBサービスへ統合予定で、2026年5月には統合後の連携に関するAPI仕様書の暫定版も公表されました。「義務ではないから確認しない」ではなく、利用中の介護ソフト会社と公式サイトの更新を追う必要があります。

申請から利用開始までの流れ

公式の製品ダウンロードページでは、新規導入を次の6段階で案内しています。画面や申請条件は更新されるため、作業時は最新版のスタートガイドと操作マニュアルを併用してください。

1

PC環境を確認する

インターネットへ接続できるWindows 10以上の端末を用意します。組織のセキュリティ設定や管理者権限も確認します。

2

介護ソフトの対応を確認する

標準仕様V4、対象サービス、予定・実績の送受信、取込方法、追加費用を確認します。

3

電子請求用ID・パスワードを確認する

KJから始まる14桁のIDと有効なパスワードが必要です。担当者不明の場合は再発行手続きを先に進めます。

4

連携クライアントアプリをダウンロードする

公式の製品ダウンロードページで組織名称と介護保険事業所番号を入力し、利用端末へインストールします。

5

電子証明書を設定する

有効な電子証明書の有無と種類を確認し、必要に応じて発行申請・インストールを行います。

6

利用申請と送受信テストを行う

利用状況WEBサイトから申請し、主要な連携先と対象利用者・帳票を決めて、小さな範囲で送受信と取込を確認します。

注意

電子請求用ID・電子証明書を複数人で共有しない

設定担当者、通常の送受信担当者、障害時の連絡担当者を分け、認証情報の保管場所と更新期限を管理してください。メールや共有チャットへパスワードを平文で残さないようにします。

介護情報基盤との違いと今後の統合

ケアプランデータ連携システムと介護情報基盤は、どちらも介護情報の電子化に関係しますが、現在の役割は同じではありません。

仕組み現在の主な役割事業所の利用場面
ケアプランデータ連携システム事業所間でケアプラン関連データを送受信サービス提供票の予定・実績などの連携
介護情報基盤資格、認定、LIFE、ケアプランなどの介護情報を関係者間で共有する基盤介護保険資格確認等WEBサービスを通じた情報確認・連携

公式ヘルプデスクは、ケアプランデータ連携システムを介護保険資格確認等WEBサービスを通じて介護情報基盤へ統合予定と案内しています。統合は2026年度下期に予定されていますが、2026年7月17日時点で統合日や移行手続きの全詳細は確定案内されていません。

時点公式情報事業所が行うこと
現在現行システムとフリーパスを利用可能導入・更新、V1.2.0、対応ソフトを確認
2026年5月統合後のAPI仕様書(暫定版)を公表介護ソフト会社の対応予定を確認
2026年度下期予定介護保険資格確認等WEBサービスへ統合公式の移行日、手順、料金、証明書の続報を確認

自事業所の導入可否を判断する

導入判断チェックリスト

毎月のFAX・郵送・再入力にかかる件数と時間を把握した
主要な連携先10〜20事業所の利用状況を確認した
利用中の介護ソフトが標準仕様V4と必要帳票に対応している
Windows端末、電子請求用ID、電子証明書を準備できる
ライセンス以外のソフト・設定・教育費を確認した
送受信担当者、確認期限、エラー時の対応を決められる
統合時の移行案内を追う担当者を決めた

特に、FAX件数が多い、月初・月末の転記が集中する、複数のサービス事業所と頻繁に予定・実績を交換する事業所は、導入効果を検証しやすい傾向があります。一方、連携先が少ない、主要連携先が未導入、介護ソフトが未対応の場合は、先に相手事業所と導入時期を合わせる方が効率的です。

よくある質問

Q

ケアプランデータ連携システムは無料ですか?

A

通常は年21,000円相当ですが、2026年7月17日時点では、介護保険資格確認等WEBサービスへの統合までフリーパスキャンペーンが延長されています。新規・既存・更新設定によって手続きが異なるため、公式キャンペーンページで確認してください。

Q

相手の事業所が利用していなくても使えますか?

A

システム自体を導入することはできますが、未導入の相手とはシステム上で送受信できません。その相手についてはFAX・郵送などが残るため、主要な連携先の利用状況を先に確認してください。

Q

どの介護ソフトでも利用できますか?

A

いいえ。ケアプランデータ連携標準仕様に対応した介護ソフトが必要です。ベンダ試験完了結果と、製品・バージョン・サービス種別ごとの対応範囲を確認してください。

Q

利用は義務ですか?

A

2026年7月17日時点で、すべての介護事業所へ一律に利用を義務付ける公式案内は確認できません。ただし、2026年度下期の統合に向けて仕様・運用が更新されているため、最新情報を継続確認してください。

Q

介護情報基盤と同じものですか?

A

現在の役割は異なります。ケアプランデータ連携システムは事業所間のケアプラン関連データ送受信、介護情報基盤は資格・認定・LIFE・ケアプランなどを共有する基盤です。今後、介護保険資格確認等WEBサービスを通じて統合予定です。

Q

導入前に最初に確認することは何ですか?

A

利用中の介護ソフトの対応状況と、毎月の取引件数が多い連携先の利用状況を確認してください。この2点がそろうと、削減できる業務量を具体的に試算できます。

まとめ

導入判断は「相手・ソフト・業務量」の3点から

ケアプランデータ連携システムは、紙・FAX・再入力を減らす有効な仕組みですが、導入しただけで業務が自動化されるわけではありません。主要な連携先が利用しているか、介護ソフトが必要帳票に対応しているか、現在の送付・転記量がどのくらいかを確認し、小さな範囲から送受信テストを始めてください。費用支援の詳細は2026年の補助金・助成金で整理しています。

担当スタッフ

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最終確認日 2026.07.17
参考:

制度、料金、キャンペーン、統合時期、対応ソフトは変更される場合があります。導入・更新時は公式サイトと利用中の介護ソフト会社の最新情報を確認してください。

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