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介護情報基盤・制度改正

介護情報基盤のカードリーダーは必要?価格・機種・設置要件を解説

公開日 2026.07.17 更新日 2026.07.21 執筆:介護情報ナビ編集部

介護情報基盤のカードリーダーは必要?価格・機種・設置要件を解説

介護情報基盤のカードリーダーは、すべての介護事業所に一律必須ではありません。購入担当者は、技術用語だけで機器を選ばず、カードを読み取る場所、使う端末とOS、公式の対応型番の3点を確認します。拡張APDUなどの仕様を事業所だけで判断せず、公式一覧と利用中の介護ソフト会社の案内を型番単位で照合してから購入してください。

カードリーダー選定の結論

  • 全事業所への一律導入ではなく、利用場面から必要性を判断する
  • マイナ資格確認アプリが求める拡張APDU対応と、介護WEBサービスの動作環境を両方確認する
  • Windowsは有線型、訪問先で使う端末は対応スマートフォンやBluetooth型を候補にする
  • 「助成上限台数」と「事業所で必要な台数」は別に考える
  • 購入前に、利用予定の端末・ネットワーク・実際の業務動線で接続テストまで計画する
目次

購入担当者が先に決める3点

「どこで読み取るか」「どの端末とOSで使うか」「公式に対応が確認された型番か」を順に確認します。価格や助成上限だけで台数を決めないことが、購入後の手戻り防止につながります。

介護情報基盤でカードリーダーは必須?

介護情報基盤ポータルの公式FAQでは、カードリーダーはすべての介護事業所等で必須ではないと案内されています。一方、マイナンバーカードから利用者情報を簡単かつ正確に取得する場面では、カードリーダーまたは読取機能を備えた対応端末を使います。

利用場面カードリーダーの考え方
事業所のPCでカードを読み取るPCとOSに対応した有線型を検討
訪問先でスマートフォンを使う端末自体の読取対応、または対応Bluetooth型を検討
タブレットで受け付けるOS・端末と対応Bluetooth型の組み合わせを確認
保険者番号・被保険者番号を入力する運用公式手引きで利用可能な機能・時期を確認し、業務負担と誤入力リスクを比較

「必須ではない」と「不要」は同じではありません

カードを読み取らない運用が可能でも、入力作業や確認方法が変わります。利用者対応の場所、担当職員、利用機能を決めてから、読取機器の要否を判断してください。

対応カードリーダーの確認条件

マイナ資格確認アプリの公式案内では、マイナンバーカードのICチップから必要な情報を読み取るため、拡張APDUに対応したカードリーダーまたは端末が必要です。機器のパッケージに「NFC対応」と書かれているだけでは、介護情報基盤での利用可否を判断できません。

利用端末マイナ資格確認アプリ側の主な条件
Windows PCWindows 10/11(64bit)と有線カードリーダー
iPhoneiOS 16以降。端末・運用に応じてBluetooth型を使用
iPadiPadOS 16.2以降とBluetooth型カードリーダー
AndroidAndroid 11以降。拡張APDU非対応端末ではBluetooth型を使用

※上記はマイナ資格確認アプリの機器要件です。介護情報基盤全体を使う端末は、介護保険資格確認等WEBサービスの最新動作保証環境も同時に満たす必要があります。

注意

Windows 10対応だけを見てPCを選ばない

マイナ資格確認アプリのカード読取要件と、介護WEBサービス全体の動作保証環境は別です。2026年5月版の介護情報基盤手順書ではWindows 11が動作保証環境として示されています。電子証明書側の動作保証環境も確認し、両方の最新要件を満たす構成にしてください。

公式に案内されている機器の確認方法

有線型カードリーダー

Windows PCで利用する有線型は、公的個人認証サービスの「ICカードリーダライタ適合性検証済み一覧」と、マイナ資格確認アプリの公式要件を確認します。一覧は更新されるため、購入時点で型番が掲載されているかを確認してください。

Bluetooth型カードリーダー

2026年7月16日の公式機器要件ページでは、マイナ資格確認アプリで動作確認済みのBluetooth型として次の3機種が掲載されています。

メーカー型番
AB CircleCIR415A
マクセルM-1860B
アイ・オー・データ機器BLE-NFC

※掲載機種・対応OSは更新される可能性があります。購入前に公式ページとメーカーの最新仕様を確認してください。

介護情報基盤の「導入準備作業手引き」は、Bluetooth接続では利用できないカードリーダーがあるため、公式のマイナ資格確認アプリ機器要件を確認するよう案内しています。通販サイトの「マイナンバーカード対応」表示だけで購入を決めないでください。

カードリーダーの価格と助成制度

カードリーダーの価格は、接続方式、機種、購入先、保証、接続支援の有無によって変わります。公式資料にない一律の相場を置かず、候補機種の正式見積もりで比較してください。

2026年度は、カードリーダー購入経費と介護情報基盤への接続サポート等経費を対象とした助成制度があります。上限額はカードリーダーと接続支援を合算した金額です。申請予定期間と対象外経費は「介護情報基盤の費用と助成制度」で詳しく整理しています。

介護サービス区分助成限度台数助成限度額
訪問・通所・短期滞在系3台まで6.4万円まで
居住・入所系2台まで5.5万円まで
その他1台まで4.2万円まで

※2026年7月16日時点の公式概要。複数サービスを提供する場合の上限、対象サービス、申請条件は最新の助成金手引き・交付要綱で確認してください。

台数の決め方

助成限度台数をそのまま購入台数にせず、受付・相談室・訪問先など、実際に読み取る場所と同時利用人数から必要台数を決めます。

設置場所と接続方式を決める

観点確認すること
業務動線カードをどこで、誰が、いつ読み取るか
プライバシー第三者から画面・カードが見えない場所か
接続USB端子、Bluetooth、ペアリング、充電・電池
ネットワーク介護WEBサービスへ安全に接続できるか
端末管理持ち出し、紛失、故障、交換時の責任者
利用者対応利用目的の説明、同意・本人確認の手順

訪問系サービスでは、持ち運びやすさだけでなく、現地での通信、端末の充電、紛失時の連絡手順まで決めます。対応スマートフォンでカードを直接読み取れる場合は、別体のカードリーダーを持ち運ばずに済む可能性があります。

購入前から接続テストまでの流れ

1

利用場面を決める

カードを読み取る場所、担当者、利用する介護情報、同時利用数を整理します。

2

端末とOSを確認する

介護WEBサービスとマイナ資格確認アプリ双方の最新動作環境を確認します。

3

公式の対応機器から候補を選ぶ

型番、接続方式、対応OS、メーカーの提供ソフト、保証を照合します。

4

見積もりと助成条件を確認する

本体、接続支援、送料、消費税を分け、交付要綱の対象経費と購入時期を確認します。

5

少数台で接続テストを行う

本番と同じ端末・ネットワーク・業務場所で、アプリの認識とカード読取を確認します。

6

職員へ周知して運用を開始する

操作、エラー時の連絡、カードの取り扱い、端末の保管をマニュアル化します。

読み取れないときの確認項目

  1. カードリーダーの型番が公式の対応条件を満たすか
  2. 端末・OS・アプリが最新の動作環境を満たすか
  3. USB接続、Bluetoothペアリング、充電状態に問題がないか
  4. 必要なドライバーやマイナ資格確認アプリが正しく設定されているか
  5. マイナンバーカードの置き方・かざす位置・読み取り時間が適切か
  6. 別端末または別の対応機器で同じ症状が起きるか

問い合わせ時は、機器のメーカー・型番、端末名、OS、接続方式、アプリのバージョン、エラー文、発生時刻を記録します。マイナンバーや利用者の個人情報をスクリーンショットへ含めないよう注意してください。

購入前チェックリスト

カードリーダー購入前チェック

カードを読み取る利用場面と担当者が決まっている
利用端末が介護WEBサービスの動作保証環境を満たす
機器がマイナ資格確認アプリの拡張APDU要件を満たす
型番・対応OS・接続方式を公式ページで確認した
設置場所、台数、保管・持ち出しルールを決めた
助成の対象経費、申請時期、必要書類を確認した
購入後の接続テストと職員教育を計画した

よくある質問

Q

介護情報基盤では、全事業所にカードリーダーが必要ですか?

A

一律必須ではありません。マイナンバーカードを読み取る利用場面と、別の入力方法を含む業務フローを比較して判断します。

Q

市販のマイナンバーカード対応リーダーなら使えますか?

A

「マイナンバーカード対応」表示だけでは判断できません。拡張APDU、OS、接続方式、公式の適合・動作確認一覧を型番単位で確認してください。

Q

スマートフォンだけで読み取れますか?

A

拡張APDUに対応する端末では、端末の読取機能を使える場合があります。非対応端末は対応Bluetooth型が必要です。公式の端末一覧で機種を確認してください。

Q

助成上限までカードリーダーを買うべきですか?

A

上限は必要台数を示すものではありません。実際の業務動線・同時利用数から台数を決め、対象経費と交付条件を確認して申請します。

カードリーダー購入前の最終判断

カードリーダーは価格や対応OSだけでなく、介護情報基盤で使うカード、接続する端末、設置場所、職員の操作方法まで含めて選びます。公式に案内された対応機器と、事業所が契約するソフトの動作条件が一致するかを、購入前に両方へ確認してください。

複数台を導入する場合は、同じ機種でも端末の権限やUSB接続、ネットワーク制限で結果が変わることがあります。代表端末で読み取り・認証・ログアウトまで試し、失敗時の代替受付を決めてから台数を増やします。

発注前に残す証拠

公式の対応機種・ドライバー・OS条件
利用ソフトのカードリーダー動作確認
設置場所、電源、USB、ネットワークの確認
読み取り失敗時の問い合わせ先と代替手順

まとめ

介護情報基盤のカードリーダーは、利用場面と端末構成から必要性を決めます。公式の対応要件を型番単位で確認し、少数台で接続テストを行ってから展開すると、購入後の手戻りを抑えられます。

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